makimiho

さようなら、あなた。
こんにちは、わたし。
そこで二人は、初めて出会う。

静かなる原始の風景。
その海を前にして言葉は無力だ。

この身体の中にあるその海は、
私を打ち砕いては溶かし、
その果ての無い深い闇の渦は、
私を殺し、すべてを抱いた。

忘れずに、捨てるのです。
すべてを連れて、すべてから解かれる。

それが私という海なのです。

日常は祈りであり、
存在そのものが祈りである。

これが私であると伝えることなく、
よくよく見て、よくよく感じ
静かに歩き、静かに食べ
人知れず泣き、未だ来ずとも用意し待て。
時を見ては話し伝え、じっとその背中を見ている。

音を立ててはなりません。
未だ私は祈りの途中であります。
歌う時も、話す時も、眠る時も。
それは祈りの途中であります。

感情などを使えば、祈りは途絶えてしまいます。
人間である私が到底扱えるものではないのです。

私は見ている、神は見ておられる。
この日常を、この世界を。

哲学とは、神の通る道なのだと思う。
或る人生において、その日常を何に捧げるのか。
それを考え深めるのが、哲学だからだ。
信仰と共に在るそれは、宗教とも言えるのかもしれない。

神は愛である。
これは、人類最大の命題だと思う。

科学者も、無神論者も。
そんなことを考えたことが無い者も。
産まれ生きる者すべてに、それは例外なく問われている。

人は一体、何を求めて生きているんだろう。

例えば携帯電話。
もはやすべての人が持つ電化製品。
大事な人がいなくなる時、自分の危機を知らせる時。
格段に連絡はとりやすくなったし、寂しがり屋の我々人類
にとっては必要不可欠なツールとなった。

でも、失ったものもちゃんと知っておきたいと思う。
偶然の再会、待ち合わせ、約束、好きな子の家の
固定電話にかけた時のむこうの親との気まずい会話、
相手に対する過度な心配、喜び。それらはなくなった。

また、ここ何十年かでインターネットも加わった。
知りたいこと、提供される真実や正しさが手の中に溢れていく。
不確かなものを不確かにしておく。そんなところもなくなった。
まじめな顔した嘘が溢れた。失ったものに比べればお釣りがくる
くらいたくさんの恩恵があるのは分かっている。
これが無い方が良いとは、もはや自分も思わない。

ずっと何十年も知りたくて、でも不確かなままにしていたこと。
それがある日ふとしたきっかけや出逢いで突然分かったりする。
運命的に。そしてそれは一生忘れない。
Wikipediaで引っ張った情報は一日で忘れる。なぜかはわからない。

思うんだ。
人間はいろんな奇跡と引き換えに、真っ白なホントを求めた。
正しさなんて一歩街を出れば違う。それが普通なはずだけど。
どこにいても、どんな場所に住もうと、均一の正解を求めた。
上手く生きられるようになった。ただ、道を見失った。

iPhoneが生まれる背景にどんな犠牲が払われているかは、
きっと誰も興味が無い。この話に限らず、そんな感じのことで
世界は溢れてる。誰かが生きる為に、今日誰かが死んだ。
私がこうして生きる為に、今日どこかで誰かが死んだんだ。
それでも私は、生きたいと思っている。

じゃあ私は、あと何年生きるつもりなんだろう。
2年が短い、なら10年は。50年て言われれば満足か。
宇宙の歴史が138億年?地球が生まれて46億年。
その中で私はほぼ存在しないし、常に死んでいる。
たまたま生きていて、またしばらくすると死ぬ。
生とは、それくらい特殊で稀なもの。

幼い頃、居間でテレビを観る父親の背中をボーっと眺めてた。
その時とんでもなく恐ろしい気持ちに襲われた。
「わたしは死ぬんだ。この存在が、終わる。」
どうしていいか分からない感情を、どうすることも出来ずに
ただただ眠れない夜を過ごした。胸に手を当てて心臓が動いてる
のを確かめたり、これが止まるのを想像してハラハラしてみたり、
絶対誰かに遊ばれていると思えてきたり。
あの感覚は今でも何も変わらない。


ねえ、死ぬんだよ?なんでそんなに普通にしていられるのさ。


いっそ余命宣告を受けたら、死ぬ準備もできるのに。
でもきっと、どちらにせよ思うようにいかせてくれないことも
分かってる。きっとどんな先人にも、やり残したことがある。
それが人間で、それをどこかで美しいと感じる自分がいるから、
きっと自分もそうやって死ぬんだろう。

時間じゃない。時計は確実に嘘をつく。
長さ、距離を決めるのは、人の心だ。
つまりはその人の悔しさ、悲しさ、絶望、後悔の大きさが世界と
その人自身の結びつきなのではないかと思う。
あなたが世界を愛した分、世界もあなたを愛しているのではないか。
そんな風に思えてくる。

部屋に一人でいる君の姿がよく見える。
ただその存在を感じていたくて、それが奥底から反応する瞬間だけを
待っている。これも違う、あれも違う。この存在は一体何なんだ?って。
すべての情報を絶って、その身体の中にあるものだけを使って、
きっと君は初めて何かを見つけ出す。そうやって人は、初めて生まれる。
君はようやく、人になる。

人口は増えた。それでも人の数は変わらない。
どんな時代も、人のたどり着く場所は変わらない。
それが変わった瞬間に人は絶滅する。それが、新しい時代の幕開けだろう。

しかし、生きねばなりません。
肉体の穢らわしさには、崇高な精神を。
礼節を重んじ、始末の良い暮らしを。
正しき畏れを抱き、何が為の我かを知る。

何も変わらない日常。
意は、そこに在るのでしょう。
人知れず、ただ静かに念う。
それは無常のはじまりです。

これは、いつか貴方が見た空でしょうか。
これは、いつか貴方が見た悲しみでしょうか。

わたしの身体を借りて、
その沈黙の言葉をお伝えください。

わたしに在る悲しみの古層は、
幾千の貴方と繋がっています。

故に、貴方が泣く時、わたしは泣きます。
悲しみは時空を越えて、愛しみを連れてくるのです。

悲しい人よ。
わたしは敬意と忠誠とを以って、
その義を受け継いでいます。

悲しい人よ。
わたしは此処にいて、何を果たせるでしょうか。


「折りつれば たぶさにけがる 立てながら 三世の仏に 花たてまつる」 
                            僧 遍照

その内側に、いつも二つがあるように。
それを決して、一つにしてしまわぬように。
そして、そこに二つがあることを、
いつの日も覚えておくように。

伝えることを諦めず
決して理解されようとせず
この理性と原始の衝動の間を行き交う

自由とはその不可能性に見出される
そうなりたいと、人は更なる抑圧を求める
自由になりたいと思えるのは
自由を捨てた人間がいるからだ
あなたが平和を祈れるのは
世界に戦いがあるからだ
退屈な平和からみれば
時に戦いは救いとなることもある

あなたの命は
その善ゆえに生かされている
あなたの命は
その悪ゆえに生かされている

善悪は移ろい、一瞬にして入れ替わる

一体、あなたが何を悪だと言えようか
一体、あなたが何を善だと言えようか

人には、心底会いたい人がいる

The outside of the moral.

それはこの世の外側で、そう信じている。

そう、思えないあなたの分まで
そう、思えなくなったあなたの分まで

私はもっと、強くなるだろう。

いつかあなたが
崩れ落ちるほどに、心揺るがす力が欲しい。

近づけば、狂おしいほど愛おしい。
そこにあるのは、いつの日も曲解と錯覚。
どれだけ近づいても、すべてが重なる日は来ない。

ただ真実を見たくて、今日も生きている。
君が崩れ去って、私は新たな私と出会う。

BEYOND THE WALL.
越え続ける、この生死の一線を。

なぜ何もないのではなく、何かがあるのか。
これは私を生かし続けてきた、ひとつの問い。
すべての生命が生ける、究極の問い。

逆説の10ヵ条
The Paradoxical Commandments.


1. 人は不合理でわからず屋でわがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。


2. 何か良いことをすれば、
隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。それでもなお、良いことをしなさい。


3. 成功すれば、
うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。


4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。


5. 正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。


6. 最大の考えをもった最も大きな男女は、
最小の心をもった最も小さな男女によって
撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。


7. 人は弱者をひいきにはするが、
勝者の後にしかついていない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。


8. 何年もかけて築いたものが
一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。


9. 人が本当に助けを必要としていても、
実際に助けの手を差し伸べると
攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。


10. 世界のために最善を尽くしても、
その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。


ケント・M・キース
Kent M.Keith

あらゆる孤独を知ること。
それは一宇を旅するパスポート。
こちらを見たのなら、次は向こう側を。
そうやって世界が今どこにあるのかを
あなたがどこにいるのかを知るのです。
その孤独はあなただけのものではないことを
どうか忘れないでください。
今ある孤独がすべてではないと知ったとき
世界は一段と愛しさを増すのです。

生まれ、流れ着いた私たちは
それがどんな流れであろうとも
身を委ねるのが道なのかもしれない。
例えばそれがどんなに残酷であっても
例えばそこにどんな人道的物語りがあったとしても。
人間が忘れてはならないのは、
いつの日も生かされているということ。
慎みを以って、流れ着くべき先を見定め
そこに向かって闘うということ。
慰めや怒りや未練ではなく
今を生きるということ。

無念という念。
これが私という鬼の正体かもしれない。

どちらも本当。
その真ん中に立ち尽くす。
湧き上がってはなだめて
ただ流れてゆくのを待っている。
何にも振れず、何にも囚われず
一瞬に同居する想いは、
この身体が弾ける寸前まで膨張し
私の底を押し広げてきた。
まるでお腹に子を宿す母体のように。
ひとり、そしてすべてをのみ込んで。

あなたのなかへ
もっと、わたしのなかへ。

ただ、動力がここにある。
何かがここで蠢いている。
目の前には何もない。
どこを見渡しても、何もない。
ただぽっかりと浮いた動力だけが
無性にどこかへいきたがっている。
道はない、それが道であるなら
この空虚こそがわたしの道である。

誰かを想うことは、
すでにあなたが誰かに想われていることに気付くこと。
受け取れなければ、与えられないということ。
与えるだけが、愛というものではないということ。
この世には、
受け取ることで与えられるものも沢山あります。
わたしたちの命も、そのひとつでしょう。
あなたは、あなたが生きていることを知っていますか。
その命の存在に、気が付いていますか。
想いは肥やす、ただ豊かに肥やす。
恐れず受けよ、そうして与えよ。
あなたはそこに在る、どこへも行かない。

ひらけ、恐れるな。
受けよ、与えよ。

頭を垂れて、傍らを清めよ。
すべては与えられ、生かされる。

誰に聞かせる為じゃない。
誰かに気付かれる為のものじゃない。
己の弱さに酔い、溺れるな。
どこまで行っても、
終わりの無いことを忘れるな。

自分の視野の狭さを常に意識する。
でないと、本当に狭い世界を生きる生命になる。
ただ無我夢中に、今は開いてみたいと思う。

泳ぎ方を知った私は、
今はどんな波も、飛び込んでみたいと思える。
恐れの溶けた軀を、海は静かに抱いてくれる。
こんなとき、私はやっと会える気がする。
待ちわびた瞬間、それはひとつの始まり。

一瞬一瞬、嘘を繰り返している。
しかしまだ、私は此処に居る。
いっそ嘘にまみれて消え失せようか。
しかしまだ、私は此処に居る。

私は世界を変える為に此処にいる。
そこに暮らす、民の世界を変える。
故に、この世界に私はひとりだ。
すべては私に起こり、そこに在る。
別れは近い。世界は変わり始めている。

何も言うまい。
誰も私の為に、
嘘をつくことのないように。

証明し続けなくてはならない。
考える事をやめては存在できない。
揺らぐこの瞬間も私は何者かで
あり続けなくてはならない。

どうか私を疑って、
話すことを信じないで。
この嘘を見破って。
私は誰にもみえたことがない。
あなたはそれを知っている。

生を脅かす瞬間ほど、
至福の刻は無いだろう。

光にも闇にも、
何も望めない。
何も語りかけてはくれない。
何もしてはくれない。
それは私であると、堪忍するのだ。

ワレ惟ウ、故二ワレ在リ。
すべてを偽としようと考えていく間にも、
そう考えているこの私は必然的に何者かでなければならない。
惟イ続ケヨ、如何ナル刻モ。

欲のみが辿る道である。
外欲、それから内欲、そして生欲。
人は求めれば求めるほど、
手放すという方向性に在る。
生欲のその先には、そのどちらでも無い
無重の空間が広がっている。
恐怖にも似た高揚感は加速し、
あらゆる音に速度を感じ、
潜った瞬間に音は消え、
静寂と無重に包まれる。
感覚のすべては手放され、
ただただ身を任せる。
欲の果てには何もない。
ただ、呼吸だけを残して。

私はひとつの実体である。
その本性は考えるということにのみ在る。
存在する為に、いかなる場所も必要とせず、
どんな物質的なものにも依存しない。
したがって、私を今存在するものにしている魂は、
物体からはまったく区別され、しかも物体より認識しやすく、
たとえ物体がなかったとしても、今在るままであることに
変わりは無い、ということだ。

庭の草を抜いていた。
子供の頃雑草を抜くよう言われ、
果たしてどれが雑草なのか
戸惑ったのを思い出した。
私にはすべてが完成されていたからだ。
何かの目的が生まれて初めて
必要か否かという選択が生じる。
目的は人それぞれ異なるはずだが
この社会では、必要か否かではなく
善か悪かという万人の持つ定義での
選択が余儀なくされる。
したがって、例えそれが必要であっても
その目的を果たす事が出来ないのが社会だ。
そしてその目的とは大抵の場合、
人の本質的な生き方や命と直結する事柄だ。
また、本質的な目的を持たずに生きる人物には
本質的な選択は現れていないのに、
すでに善か悪かという札のつけられた物質だけが
どこへ行っても目の前に転がっている。
ある意味で答えだらけの中に暮らしてるのだ。
ゆえに現れた選択が、散乱する答えの中に無いということは、
自らを生きる鍵であり、大きな救いではないだろうか。

ある一定を超えたあたりで、
すべてがひとつとなる空間が
無重力に果てしない奥行きをもって
広がっている。
そこへ辿り着くと、
想いひとつで誰かとシンクロする。
誰かの感情が私の身体と重なり、
私はそれを体験する。

昼と夜。
どちらが好きかと聞かれたら
私は迷わず夜だと答える。
何故なら私は、星であるからだ。

なぜ生きるのか。
人間のあらゆる問いに対して、
私は何一つ答えられる自信がない。
もはや、それらの問いの届かない場所に
音や言葉さえも力尽きるほど、
私は遠くにいるようだ。

あなただけは、私に届くと思っていた。
そんな淡い期待と儚い嘘は見つかってしまった。

誰も届かない所まで来てしまった。
いや、私は初めから此処にいた。
表裏の一体となる場所に、私はいた。

私はひとり。
すべては繋がっていた。
あなたが幻だったと気が付いた。
暗闇に、初めから私はひとりだった。

宇宙を解明すべく、私は私を解剖する。
情報は過去に在り、思い出すという行為は
今私が持つ最善で唯一の方法だからだ。
今回の、そして大いなる記憶に問う。
そしてそれを、再現するのだ。

この世では、
背徳こそ徳の極みではないか。
私の帰りたい愛とは、
常に向こう岸に在るのだ。
いや、私はすでにそこを
人知れず往来しているようだ。

大いなる記憶が走馬灯のように頭に渦巻いた。
目を奪われ、見せられたそれは人類の足音。
私は個でありながら、ほんの一瞬その輪郭を失った。
失いたい、失いたい。
私はさらに欲を深めているようだ。

その先に何もないことを知る。
その為に命を懸けるとは、なんと美しいのでしょう。

愛は、全き殺意を持って。

毎瞬変わる空間と物体の数字。
それを捉え、数式を見いだす。
答えは具現化され物質化し、
それは新たな数字となる。
ある数を割る数字を生み出したり、
時には誰かの数式を狂わせたり。
世界はそんな瞬間に現われている。

本質がすべてを明かす。
それを知っているからこそ、
あなたはとてもずるい。

私の通貨は、
あなたの心。
此処を通りたくば、
あなたの死を看取ろう。

どうか、
生まれるのなら
壊してください。
私はそれを恐れ、
それを望んでいます。

恐れていた日は、
音も無く、間違いなくやってくる。
それは他でも無く、私が望んだからに他ならない。

恥をさらせ。
その小ささを、その醜さを。
その傷痕を脱いでみせる時、美しさは現れる。

すべてを抱き込む。
ただ、それだけ。
伸縮する心をただ感じる。
新たなすべてを始める負荷。
私よ、止まることのないように。

目を閉じて。
私は私から抜け出して、
あの星へ向かう。
そこからまた私へと向かい、
私は私の皮下へ。
私の核を抜け、そしてまた
私の後ろに見える星へ。
意識に境はない。
すべてを超え、すべてを突き抜ける。
この想像は、いつも私を自由にする。

大切なのは、
何を話すかじゃなく、
誰が話すかということ。
それが言葉の在り方。
そして私の在り方。

来る日も来る日も、
進んでいるのかもわからないが、
確かに終わりがくる人生のように。
他者ではなく自らと向かい合う人間にとって、
人生とはいつの日も中道なのだろう。

この自作自演の人生にとっては、
ありもしないことを思い描く想像力は救いであり、
歯車を狂わすことの出来る唯一の鍵だ。

じっと静かに、時を待つ。
声をあげず、ただ向かう。
気付かれないように、そっと息をする。
どちらでも無い、何者でもない私の姿。
誰にも捉えられない、私が姿を現すまでは。

人よ、そこに見えるのは光か闇か。
光を見すぎた私たちは、この命の影を忘れたか。
闇を深めよ、星になれ。闇を深めよ、影を取り戻せ。

言葉は旅立った。
私は空っぽになった。
ありがとう。
また、朝がきた。

声には反響器官が必要だ。
そこに在るあらゆる存在が声だ。
声を発するということは、
この空間世界を私の体とすることだ。
つまりこの言葉を発したのは、
わたしであり、あなたである。

すべては間に在り、
間はどこにも無い。
寄せては返す波の際。
真実は見え隠れする。
揺れる、とどまることはない。
しかし、存在する。
間、という中道。

わたしはどちらでもないが、
その日に守るべきものを守る。
昨日いた場所にわたしがいないのは、
もうそこから真実は去ったからだ。
今日の真実は今日のうちに見ておこう。
明日にはそれが偽りとなるかもしれない。

言葉は日々その重量と質を変えて行く。
物体、物事の中。その言葉の元素、奥行。
言葉を見張れ。誤魔化されることのないように。
言葉に隠せ。使命を知る者を探し出すために。
さあ、君よ。この声がきこえるか。

生きている死者たちが語りかける。
お前も生きよと、語りかける。
ならば私も、この音と言葉を残そう。
長い時を繋げる、片方の点となろう。

365日、春夏秋冬。
人も時代も巡っている。
またこの季節がやってきた。
見慣れた風景にうつつを抜かす。
彼は言った。
同じ春は二度と来ない、と。

言うまでもなく。
そして、
言えるはずもなく。

内へ内へ、広がる。
事はすべて間に在り、間はどこにもない。

私は一番大切なものを、
私の一番汚れた場所に隠した。
誰もそれに触れることの無いように。
隠したそれを、どうやって取り出すのか。
いつしか自分でも分からなくなり、
在処を知りつつも、蓋をした。
あの日以来、私は何かに追われている。
息が苦しくて、止まらない耳鳴り。
雑沓に気を紛らわし、下手な笑顔でやり過ごす。
とうとう私は麻痺し、その在処さえ忘れた。

逃げ切れるはずも無く、それはどこまでも追ってくる。
それは他でもなく、怠けこぼした時を餌に肥えたもう一人の自分。
他の誰でもなく自分が隠し蓋をした、一番大切なものだ。

生死を分ける、こんな話がそこらじゅうに転がっている。

導きは自分以外にはない。
救いは誰かに乞い求めてもない。
流れはどこかにあるものじゃない。
悟りは天から降ってくるものじゃない。
この道を通りたくば、約束手形を。
呼吸というお前の刻と覚悟を。

こんなにも伝えているのに、
伝えられたことは一度もない。
こんなにも愛しているのに、
誰かを愛せたことは一度もない。
多分、これからもその日は来ない。
そうだと知りながら、今日も考えている。
一体どうすれば、伝わるのかを。
愛という言葉を誰よりも疑い、
そして、誰よりも信じている。
途方もなく遠くに在る、
そして、何よりも近い言葉。

選択肢が増えたようで、
自由に選んでいるようで、
なぜ私たちはこんなにも不自由なのだろう。
選べば選ぶほど、深みにはまる。
選べば選ぶほど、窮屈になる。
脚本も役者の台詞も筋書き通り。
君は君の言葉を失った。
想像力から成る思考、そして真心を。
ここは画面のような平らな世界じゃない。
四方八方、奥行と温度に満ちた生身の世界。
君は君の言葉を取り戻せ。話はそれからだ。

世界の裂け目を、あなたと歩きたい。
鋭利な道の先端を、綱渡りの様に歩きたい。
それ以外に歩ける道は無い、なにより確かな道。

それさへ無ければ、
私のすべては順調だったでしょうか。
それさへ無ければ、
今思い浮かぶすべてのことをやったでしょうか。
それさへ無ければ、
あなたは本当に幸せだったのでしょうか。
そう思い続けているあなたは、
例えそれが無くても走りはしないでしょう。
それが、それこそが、
あなたそのものだと気付くまでは。

持っているだけでは
なんの役に立たない影は捨て、
凡人に羨ましがられるだけの
劣等感にも似た優越感も捨て、
とっくの昔に手にした古い刀は捨て、
今、新たな孤独を求める。
求めるものに与えられる、
純粋で透き通った黒水に身を投げる。
すがらない、止まらない、居場所はもたない。
孤独を肥やせ、善悪の届かない処となれ。

ただありふれた言葉を言いたい。
その為にいくつ言葉を破り捨てるでしょう。
ただありふれた一瞬に涙したい。
その為にいくつ爪痕を残すでしょう。
今夜の星の光が美しい理由は、
それほどまでに深い闇であるからです。
闇が光を磨き、光がその涙を照らす。
その瞳に光が希望と映るのなら、
闇は気付かれてはいけない。
誰もが知っていて、誰ひとり知らない。
愛はそういう所に、潜んでいる。

この世で一番美しいものを見たかった。
だから僕は、綺麗なままではいられなかった。

価値も嘘も人が決めること。
悲しませるうそも、救ううそも。
この世にはたくさんあります。
あなたは正直者の大嘘つき。
人についても、自分につかない嘘。
私はあなたのつく嘘が好きです。

透明人間。
この空はあなたのものです。
この海もすべてあなたのものです。
大丈夫。誰もあなたのことを知りません。
見えないことを寂しがって泣くより、
見えないことを楽しんで踊るのです。
大丈夫。消すも消さぬも、あなたしか知りません。

考え、言葉を使い、この世界を形にしてきた。
ということは、此処は人のあたまの中なんだ。
名前が無いものはないっていうくらい、言葉は世界を創造した。
或る言葉が消えるってことは、その物事が世界から消える瞬間だ。
物事が無くなっても、言葉が残ればそれは在り続ける。
でも誰もがそれを忘れた時、それは終わりを迎える。
すべての鍵は、言葉が握っている。
見えるどんなものより、言葉が私を動かしてきた。
たとえば戦争をなくしても、
その言葉の概念が無くならない限り
この世界から戦争は無くならない。
大切なあなたを無くすより、
あなたという言葉が持つ思い出や匂いを
消すことの方が難しいように。
そしてその言葉を忘れるということは、
その類義語や反対語も失うってことだ。
つまりは、平安を。
世界を変えたいのなら、世界を知る事だろう。
戦争をしているのは、国や政府じゃない。
銃を持ち兵士と名付けられた、君だ。
その心にどんな言葉を持っているかは、
この世界を変える鍵になるんだろう。

託された闇が「見せてやれ」と言うんだ。
日常は恐ろしくなるほど美しく、狂気に満ちていると。
常なるものに働きかける。常なるものは一つも無いと。
即席の光と闇が化かし合う、巧妙で混沌とした時代。
どさくさに紛れ光と闇を引き裂き、片方を葬ろうというのか。
闇よ、いつの日も誠で在れ。光を乞うまでは何も見せるな。
光よ、いつの日も真で在れ。闇を再び、渇望するほどに。
ふたつはひとつでなければならない。生と死が命であるように。

努力して君が積み重ねた何かにとって、時は残酷だ。
それは溜めてはおけないし、君が証明したい何かは
在る一瞬にしか存在しないからだ。

朝目が覚めればそこは新品の今日さ。
飽き飽きする平凡でつまらない風景だとしても。
すべて何もかも新しいんだよ。
部屋に置かれたストーブも、
君の脱ぎっぱなしのコートも、
それをかけたお気に入りの椅子も。
公園の桜の木も遊具も。
落葉を掃いてるおばあちゃんも、
君のいつもの口癖も。
昨日燃やしたマッチがストーブの横にあって、
公園の雑草も君の髪も少し伸びた気がして、
なにか昨日と繋がっているんじゃ無いかって思ってた。
でももう騙されないさ。眠ったら振り出し。
今日起こるすべては初めてのことだ。
だとしたら、昨日行けなかった所まで今日はいきたい。
目が覚めて思うんだ、ああ、また此処からかって。
あと少しだったのにって、またリセットボタンを押す。
それがこの朝さ。

新しいってなんだ。
姿を変えただけの商品じゃない。
今日より明日が新しい訳じゃない。
明日にはもう連れて行けない場所が、今日には在る。
すべては内だが外を探しても無い。
すべては君の中に在るが、気付く者は少ない。
実態は記憶に遠く見覚えは無い。
しかし感じる繋がりはアルファかオメガか。
近付けば近づくほど強くなる風に足を救われそうになる。
手を伸ばし次の何かにしがみついて進む。
ごまかすな、そんなものはいらない。
見せてくれ、私にそれを見せてくれ。

潜在意識に植えられた種。
最初から在るように感じていたそれ。
でもどこかでずっと感じている違和感。
心や魂なんてものもまた、一つの夢の種。
愛と平和の階層から目が覚めたら、次はそこ。
当り前過ぎて、失っては生きて行けない。
そんなものほど、疑ってみる価値は在る。
潜り眠った夢の中の夢。さあ、現実はどこだ。

片手にも満たない、君のイメージは浅はかだ。
それで世界をジャッジしようとは、なんとも滑稽だ。

君に私は捕えられない。
私の前に君はいるが、君の前に居る私は、私ではない。

隠せはしない、すべてお見通しさ。
君が選んだそれが、何よりも素直だってこと。
忘れたのかい。忘れたいのかい。

日々は答え合わせ。
私の答えが間違いだらけなら、
この世はもう少しマシになるだろうか。

愛と平和の洗脳。
現実と非現実の戦争。

君に伝えたいことがある。
だから私は、この部屋の窓を拭く。
君に伝えたいことがある。
だから私は、庭の木の枝を切る。
この家から、私は世界を動かしてる。
どこに行っても、行かなくても見える。
君の前で、君に話をするより、ずっと伝わるんだ。
此処は君が思うよりずっと、チグハグで素敵な世界。

その右を通るか、左へ行くか。
上を跨ぐ日も、つまずく日も在る。
石ころ一つで、人生は大きく変わる。
だとしたら、
共に過ごす人、食べるもの、着るもの。
住む場所から見える風景、そこを歩く人。
見えるすべてが、私なのである。
今落ちた葉も、歩く猫も、街灯も。
見えるすべてが、見えなかったものを象る。
それを人は、奇跡と呼んでいるんだろう。
今、目の前に何が見えるか。何をそばに置くか。
真剣に悩んでみてもいいのではないだろうか。

まず大切なのは、
君の持ち物ではない。
その心の在りようだ。
求めずに与えられようという、貪欲さか。
与えられずとも求め続ける、誠実さか。
何がすべてを成すか、君は知っているはずだ。

なんにだってなれるのに。
此処が奇跡で溢れていることを、
あなたが忘れずにいたのなら。
すべてが未知であることを、
あなたが知っているのなら。

生きる上で、お金は大切だ。
けれど私が息をすることには、
なんの関わりも無いではないか。

すべてはこの世のおとぎ話さ。
死後の世界、此処じゃあない世界の話。
救いは死だ。それ以上もそれ以下も無い。
此処を生きず、救いを求めて論ずるばかり。
結局のところ、人は貪欲なのだ。

1+1=2
此処はそんな世界じゃない。
すべてを意味する”0”を持て。

選ぶことで、選ばれる。
生きる上で大切なのは、此処にいてただ選ぶこと。
疑い抜いた己の感性を、信じているということ。

生と死を並べて置いてみる。
するとなんとも、生とは手のかかるものだ。
時に途方も無く絶望的で、酷くめんどうくさい。
しかし双方が双方で在る為、やらねばならない。
常なるものは一つもない世界を生きるものたちの定め。
各々を両端に極め据え、それが歩み寄らぬよう見張る。
望んではいないが、渇望している。生とは厄介なものだ。

死への魅力に取り憑かれていた。
私を忘れないで、と生が囁いた。
涙が湧いて出て、心は花開いた。

ホンモノのニセモノ。
ニセモノのホンモノ。
価値ってやつはどこにも無い。
すべてはあなたの中に在る。

発生した、というのがふさわしい。
そしてその瞬間、もう何処にもない。
何処にも無くなくなってしまったものを
どうして人はそっとしておけないんだろう。
冷凍保存で、いつでも解凍して食べられる。
そんな風になんでも抜き出してしまう。
そうやって今が薄れて、今がいつか分からなくなる。
ただ言えることは、もう其処には無いってこと。

生まれた瞬間から死へと向かっている。
少女よ、どうか老いることなく歳を取れ。

現実とは、君の中に在るすべてだ。
君が見聞きし、触れ、思い出した事のすべて。
皆でひとつの世界を生きているのではない。
政治や社会、貧困を憂うことが現実ではない。
世界は無数にあり、君は君の現実を誠実に生きるべきだ。
その時初めて、世界はより良くなるはずだ。

無音の霧の中を歩く。
すべて見え、何も見ず
何からも見えずに行く。
息を潜め、ただ足音だけが響く。
心を乱されるな。奴らはすぐに嗅ぎつける。
何にも気付かれず、私には行くべき場所が在る。

夢はインモラル。
想像は私を自由にする。
本来、私は此処の住人ではない。
生きねばならないと悟った時、
私は一度、死なねばならない。
その川の向岸へ、流れる濁流に
足を踏み入れなくてはならない。
今こそ、私は別れと契を交わす。

昨日の私を訪ねても
もうそこにはいないだろう。
会えはするが、捉えられはしない。
君も僕も、旅を続けよう。
楽しい時間は、惜しむくらい短い方が良い。
繋ぎ止めては、またこうして会えなくなる。
此処はどうも、潔の悪い何かが絡みつく。
とどまるな。馴染むな。行け。
明日にはそれぞれの道を発とう。
それぞれの場所で、私達は共に生きるのだ。

気が付けば、
ただ息することを許された人生。
行き場を無くした少年少女に
馳せる夢も無く、欲はぼやけ
可もなく不可もなく生きていく。
まやかしの蜜溢れる貧困の時代。
求めよ、苦しみを。心を揺らせ。
その涙と汗で、若さを輝かせよ。

皆が同じ定義を持ち、
同じ尺度で幸せを計る。
この上なく、不幸である。

わざとらしく、恩着せがましい。
遠回りしている時間はないんだ。
まずはその手を、離す事から始めよう。

見るに耐える眼を持つ。
我は実存主義者なり。

矛盾を生きる。
心を持ち合わせた人間の宿命である。

お決まりの言葉を並べ
命の大切さを伝えるよりも
私たちは各々どう死ぬべきかを
問い語らう方が有意義に思える。

ただ、光である。
命に色をつけるな。

右でも左でも、
さして変わりの無い日々は終わりにしよう。
人生はまだ、始まってもいないのだから。

いつか、その炎に身を投げたい。
その時までこの飢餓と共に生きる。
生を差し出し、死が歩み寄る。
半分だけの世界。開かずの間。
見たいのはその向こう側。

太陽、中心。
灼熱の怒り、愛にて。
すべてを焼き尽くす。
何億光年向こうの孤独たちへ。
死を想い、存在する者たちを照らせ。

私は冷たい人間だ。
自らそう告げる孤独を、
あなたは知っているだろうか。

描かれた絵をなぞる人生には、
見せてはくれない物がある。
どうやら君の住む世界には、
まだ太陽すら昇っていないらしい。

日常の大半は無意識から成る。
それが持つ空気感から思考、行動、生き方まで。
なんとなく、分かってしまうものだ。
理由付けを求められる此処で、
何も持たない野放しの感性が私を導いた。
なんとなく、という確信的感覚。
それは私が大切にしてきたものの一つだ。

生まれ、呼吸し、乳を飲む。
泣き、眠り、用を足す。
生きるとは、なんとも欲深いものだ。
欲を捨てて、人はどう生き得ようか。

報われない、という最高の証。
持つ者のみぞ通る道が在る。
賜いし魂よ、その無言を歓べ。

天が裂け、地が唸りをあげて割れていく。
今日も誰かがその裂け目に落ちて行くのを、
届かなかった手と見送るしかない日々だ。
あなたが何を想い、わたしに語ろうと
今いる場所があなたのすべてを物語る。
今日も大地は割れ続けている。
この音があなたにも聞こえているなら、
どうかすべてを置いて、すがって欲しい。

最高に悔しい。
最高に嬉しい。
あなたと価値を違えたこと。

あなたにわたしは殺せない。
わたしはわたしを殺せる者と共に行く。

あなたに触れるということが、
今在るわたしのすべてである。
あなたに触れないということは、
もはやわたしは存在しないのである。
これは単なる愛の讃歌ではない。
生死を懸けた、魂の契約である。

預かり者を授かった。
この世を見る二つの目である。
孤独を知り、より深い孤独に寄り添う者と成れ。

最後の一瞬。ほんの一瞬でもいい。
あなたの魂が、真実にのた打ち回る事を切望する。

怒りを持て。その火を絶やすな。
それは衝突が生んだ炎、命の根源。
言うなれば、愛そのものである。

共に居ることに、理由はない。
たったひとつ在るとすれば、
それは私に切れないものを切る
刀をあなたが持っていることだ。

響くもので在れ。
触らずとも、その時私は触れるのだ。

誰ひとり触れず、誰ひとり囲えず、誰ひとり抱けぬ。
滑稽なまでに舞い踊る狂気が、何かを救うこともある。
それが己であると、肝に銘じておくが良い。

なにもない。
この世界など、どこにもない。
わたしなど、なにものでもない。
そうだったと、今更思い出す。
人間とは、なんと愚かだろう。

それはすべて私の言葉だった。
置き去りにした私への最後の言葉。
ありがとう。孤独を迎えに行く。

その服を、靴を、飾りを。
すべて履いでもあなたに在るもの。
ただそれだけを見張り、
逃げも隠れも出来はしないこと。
それを知っているなら、
何をどれだけ持つのかは
さして変わりのないことだろう。

決して破滅を望んではいない。
ただ今真っ先に必要なのは、壊すという業だ。
時を違えて生まれていたら、それは創造だったかもしれない。
ただ、それだけのことだ。

癒しが散乱する。
別名、現実逃避。
魂の感覚を麻痺させるモルヒネだ。
骨抜きな日常を続ける為の休日。
何かおかしくはないだろうか。
癒しとはなんなのか。
気付いたあなたには、
大いに苦しむ以外、道は無い。
すべては現実。ただ誠実で在れ。

水の中で形作られた私。
雨の音はその記憶を抱く。
まだ何者でもなかった生命。
愛でしかないはじまりの世界。
それが私だと、胸を撫で下ろす。
雨が降る日は、
なぜだかすべてが許されているみたいだ。

何かを守りたいのなら、
反するすべてを振り切ることだ。
成し遂げるべきものがあるのなら、
あなたは独裁者でなくてはならない。

科学には芸術が必要だ。
芸術とは何か際立ったものではなく
自身の中に、過去へと入っていく行為だ。
そこは己の在るべき姿を本能的に示してくれる。
目前に横たわる不確かな未来に足を踏み入れるには、
過去と現在、惑いと葛藤、確信的な矛盾。
二つの世界の間を生きなくてはいけない。
進歩が加速するほど、それを深めるべき時代。
今こそ、在らん限りの芸術を。内なる闇を深めるのだ。

伝えるということは容易ではない。
一方通行で自己満足のつぶやき。
一斉送信のワンクリックで一体何が伝わるか。
人、社会、世界に変革を求めるのなら、
まずは己の内側に立ち返るべきだろう。
伝えたい相手を目の前にする。
まずすべては、そこからではないだろうか。

少年はひかりだった。
説明や確認は何ひとついらなかった。
彼がどんな風に私の音を聴いていたのか。
どうしてかよく分かる気がする。
だからこそ、とても切なくなる。
いつか再び、ひかりの手紙を送ろう。
少年には、きっとひかりのまま届くだろう。

あなたがあなたを生きる為、
あなたがあなたを殺すこと。
すべては此処からはじまる。

すべては許されている。
その輪郭の外側には何も無く
どこまでも空間が広がっている。
或るそれが存在しているのは
あなたの中だけだという事を、
どうか、忘れぬように。

与えられたものをしっかりと持ち、
与えられなかったものは持つべきではない。
己の苦しみをしっかりと抱けば、
人の苦しみを抱けはしないだろう。
滅びたいのなら、綺麗ごとを。
救いたいのなら、泥水を飲め。
すべてを理解することが、賢さではない。
すべてを受け入れることが、悟りではない。

ひとりが孤独なのではありません。
あなたが居てはじめて、孤独は育つのです。

あなたが今どこにいるかは、さして重要なことではない。
大切なのは、誰と何をする為そこに身を置くか、という事。
居たい場所というのは、場所ではなく空間だ。
ある人としか生まれない空間。そこはどんな場所だっていい。

ここに生まれた。
そこに生まれなかった。
すべてはそういうことさ。
私たちは知り過ぎたんだ。
空なんか飛べなかった頃、
海なんて渡れなかった頃、
人々はどう生きていたか。
生きる為に必要な情報はすべて与えられ、
それ以上知るべき事は何もなかったはずだ。
交わることがなければ、奪うこともなかった。
発展はいつしか人を、街を、国を、世界の意識を
統一化するものとなり、人の営みとはかけ離れた。
情報は歪曲し感染し、思考や感情、生き方をもジャックする。
私たちは、知れば知るほど飛べなくなった。
未知の世界に膨らませた、あの夢を失った。
現実を前に喪失感に打ちのめされる。
絶望から浮かび戻るのは、ただ一つ。
世界の変革、ではない。己の変革だ。
他人に委ねるな、誰も作れはしない。
見たい世界は、己で作るほかないのだ。

空間を求めて彷徨う。
どこか、自分の中にある場所を探す。
しかしどこにも無い。見当たらない。
気付けば透明人間みたいに歩いていた。
街人はスローモーション。何かしきりに喋っている。
女は子牛が飲む為の乳を買い、夕食の肉を買う。
ほんの1秒の差で、ごみ箱行きだったそれを699円で買った。
どこからか流れてきた音楽に、ふいに頭の中をかき乱された。
ぐにゃぐにゃになる映像に気分が悪くなった。
コックピットの私は息をするのも忘れていた。
きっとどこに行ってもこんな感じだ。生きた心地がしない。
己を意識し、発っし続けなくては、埋もれていくだけだ。
灰色の雲の下、立ち込める霧が街を覆い尽くす。
それは私をも飲み込む隙間を探し、今か今かと漂っている。
私はいつも、それを無言で睨んでいるのだ。

いつの日も私は此処にいます。
どうかあなたの心が折れないように。
今日も、私は私の心を見張ります。

結局、伝わるか伝わらないかじゃない。
伝えようとすることを今も諦めてはいないということ。
我思う、ゆえに我あり。存在する、とはそういうこと。
誰かに委ねるものじゃなく、己が見いだし続けるもの。

それは本当に君の目で見て、触れたことなのか。
そしてその目は、疑い尽くされ信じるに値するものか。
だとしたら、あなたは一体何を見てきたのか。
浅はかな人とは、まことに奥行きのない人だ。
自分が何も知らないということを、まだ知らないのだから。

いかにも真っ当な言葉を並べて君は言う。
ちっぽけな何かを守りたい時、いつだって人はそうだ。
それを見る勇気は無い、ただそういえばいいのに。

街は人を写し出す。
この街は、隅々まで貧しい。
どこもかしこも同じ風景。
想像性のない創造だけが繰り返されていく。
綺麗な顔した化け物が軒を連ね手招きしてる。
何処へ行くんだ、何がしたいんだ。
新しいものなんて何も無い。繰り返しのループ。
昨日と今日、一体君の何が変わったんだい。
変化が無ければ保つことすらままならない。
生きなければ、あるのは衰退だけなんだ。
変わらないようでいて、それは日々確実に腐っていく。
何事も無かったかのようには生きられないはずだ。
なのにまだ君はそんな所で、呑気な顔をしている。
この世界を生きるな。姿に囚われるな。
この世界を使って、その内側を旅するんだ。
昨日と今日、きっと君の何かが変わるはずだ。

人はどこまで無関心になれるんだ。
理解不能で頭がぶち壊れそうだよ。
心よ、はたらけ。お願いだ。

ここがどういう処か
十分に承知の上で尚。
もう一度あなたに会いたい、と思う。
今日だけは、この夜だけは。
この身体を、あなたが駆け巡る事を赦そう。

何をどれだけ持つかより、
どれだけ多くを失えるか。
それが人の豊かさではないか。
初めから此処は私の世界であり
そもそも失える物など何も無い。

生かさず、殺さず。
そんな残酷な世の中。
唯一の希望、それは
私を殺してでも行くあなた。

生まれた瞬間から、
人は運命を狂わせながら生きている。
無限の可能性を持って生まれ、
その一つ一つを黒く塗り潰していく。
人から、ヒトらしいヒト、になるのだ。
日々消えて行く可能性は日常にある。
無意識の中にこそ意識はある。
あなたが今、どこに身を置くのか。
それはとても重要な選択に思える。

星になる。
誰も触れない星にさ。
闇が濃さを増し、より輝き、
どこからともなく誰かの夜に瞬く。
限りなく遠く、限りなく近い。
そんな、星になる。

その優しさは、一体誰に向けたものですか。
それによって、あなたは何を守るのですか。
答えはいつだってシンプルです。

「あなた」か「わたし」。

あなたのようには生きられない。
そうやって諦めた人生を、いくつ見送ればいいのだろう。
体のどこかをもぎ取られるような、
夜空からまたひとつ光が消えるような、
そんな非情な想いに、虚しくて言葉を失う。
強い人間なんて、一体どこにいるんだい。
すべてはかろうじて、存在しているというのに。

少なくとも私は、
幸せになる為に此処へ来たのではない。
明日を生きる、誰かの昨日を耕しにきた。
ただそれだけ。ただ、それだけなんだ。
幸せなんてものはよく分からないし、
そんな物があるとも思っていない。
ただ、赤く染まる夕空に涙が溢れ、
頬を撫でる風が吹けば心が安まる。
そんな時、そんな気持ちが在るというだけだ。
この人生が幸か不幸かなど、
この命にとっては関係の無いことではないだろうか。

未来はどこにあるのか。
寝て起きたらそこが未来、
そんな笑えない冗談は置いといて。
明日に未来はない。
しかし、明日に全ては起こり得る。
震源地は今、今日、此処という君。
揺らせ、鳴らせ、壊せ、燃やせ。
そして、聞かせて欲しい。
概念ではない、善悪でもない、
君という、命そのものが思い描く未来を。

天を語る前に、地を耕せ。
生きる為、まず額に汗をかけ。
己が、どこに生きる者かを知れ。
地と呼吸する、天もまた其処に在り。
何も語るな、ただ生きていよ。

他の誰と居ることよりも、
君は君の孤独を選んで欲しい。
孤独をひとりにしちゃいけない。
それはとても哀しいことだからね。

もうそろそろ、
人の物語を生きるのはやめにしないか。

女は待っている。
いつそれが来てもいいように。
いつそれが来ずともいいように。
信じたからではない。
そういう、祈りのようなものだ。
いつか来る、例え来ずとも
その一瞬まですべてに沈黙する。
今。それがあなたの今ならば
このすべてを踏み倒して行くように。

女というのは、そういう「場所」なのだ。

姿を変え、見えなくなった。ただそれだけのこと。
相も変わらず続いている。手口はますます功名だ。
記憶、精神、骨の髄まで貪られる。
なに一つ気付かせないほど、静かに潜む確かな闇。
魂を宿す身体、その影さへも今にも失われそうだ。

日に日に完了されていく街並。
幻に埋もれかけた石を拾う。
ただこの鼓動と呼吸だけを聞く。
静かに燃やすこの胸の内。
炎よ、この吐く息と共に在れ。

寂しさとは、
そもそも人が抱く感情だったのだろうか。
孤独とは違う「隙間」とも言えるそれは、
とても真新しい、この時代の産物のように思える。

この言葉は、
49%のノーと、51%のイエスでできいる。
その瀬戸際にこそ意が在り、
100%のノー、100%のイエスより、
それははるかに信じることができる。

愛は探さない。
平和を謳わない。
すべては私の中にしか無く、
誰かに乞う前にすべきことは
私の中に星の数ほどあるだろう。

男よ、今こそ殺意を抱け。
女よ、その傍らを清めよ。
惑う事なく、この命の契を交わせ。

孤独の民よ。
その声が聞こえる。
孤独の民よ。
この声が聞こえるか。

私は此処にいる。
あなたも其処に、どうか居続けよ。

老人は語る。
未来に過去をみては語る。
この行く末を案じる吐息。
老いた体に、澄んだ眼差し。
その目は何に触れ、何を語るのか。

終わらせなければ、始まらない。
しかし、終わらない、という残酷さ。
手も足も出ない無力さに、悔しくて涙が滲む。
右も左も上も下も無い。無重力に、ひとり漂う。
言葉を無くし、また言葉を得た。
どうやらまだ、私は続けたがっているようだ。

はじめに言葉があった。
言葉は神と共にあった。
言葉は神であった。
言葉は人間よりも先に在る。
言葉の中に人は生まれる。

体ではなく、記憶に触れる。
ほんの一瞬、魂に触れる。
私はあなたに触れたい。
故に、この孤独を深めなくてはならない。

この期に及んで、何を欲しがるのか。
人はただ、身をかがめて言葉を拾え。

昏迷の民よ、応答せよ。
兆しは、破壊の方角に在り。
影に眠らせたままの私を、今こそ呼び起こす時。

書く時、
私はそこにはいない誰かに向けて書いている。
交わりから遠く離れ、孤独を深めた芯の先で、
誰かの衝動の糸口を探り、何かを壊そうと試みている。
揺らし、崩し、剥ぎ、どこかに埋もれる在処を誘い出すように。

今こそ触れるべき、その一番触れられたくないもの。
この昏迷の時代に、私はどうしても、それに触れたい。

死へ臨む。
その時、私は初めて存在する。

人はよく、神を探している。
人はまだ、愛を探している。
もし明日死ぬとして、そんなものが一体なんになろう。
今この瞬間、この心は豊かか。
今この瞬間、笑って逝けるか。
その命が必死の直中にあれば、
そんなことはきっと、思いつきもしないだろう。

人と話すというのは、人と喋ることではない。
その言葉の奥に潜む、沈黙を読み解くことだ。

言葉にならない。
そうしてしまえば、たちまち嘘になってしまうこともある。
そうやって胸にしまってきた音たちが、私の本当の言葉。

言葉が世界を創った。
あなたに与えられた言葉たち。
それによってのみ伝えられた事柄。

今、読め。そして、語れ。

明日も此処が在るかどうかは、
言ってしまえば、あなたの在処だ。

あらゆるものは、
善でもなく、悪でもなく、ただ存在する。
そんな世界に、色を塗り暮らす私たち。
君には赤に見える、僕には緑に見える。
此処はそんな、色で溢れた世界。
ひとつだけど、ひとつじゃない。
それでいい。楽しもうじゃないか。
この白紙の宇宙、描くのは君。
さあ、君の世界を描いておくれ。

交わらない。繋がらない。
ひとりきりの、優しいだけじゃない世界。
その表裏の花が開くとき。
360℃の表裏一体が咲き誇る。
君は、この世の全てを持っていると
もう気づき始めている頃だろう。

この朝、いま此処に在り。
昨日には在らず、明日にも在らず。
日々生まれ変わる世界。
もう無い、昨日と変わらぬ此処。
だから、世界は美しい。

朝がきた。
今年も一年よろしくお願いします。